三日目、5月1日は行事が多いです。
行く前に、いくつかピックアップしてたんですが、私が「馬が見たい」と言ったため、上賀茂神社の「足汰(あしぞろえ)式」を見に行くことに。

が、ホテルを出てすぐのお店を通りかかり、二人の足が止まる。
「・・・おいしそうだね」「食べたいね」「朝から?」
との会話ののち、誘惑に負け、朝食代わりにワッフルを食べていきました。
でも、和風のワッフル美味しかったv


ずっと以前、妹と旅行したさい、上賀茂に行ったときはぐるっと循環するバスに乗ってしまい、すごく時間がかかったのですが、最近は妹も私も京都のバスに慣れてきました(笑)

二条城の前は、メーデー参加者でごったがえしていました。
5月1日ってメーデーだったか・・・。



さて、上賀茂到着。
すでに、馬の移送用トラックが止まっていて、芝生の脇に馬たちがつながれていました。
式の前にまず特別拝観(神主さんが神殿内部を案内してくれる、というもの)を見ようという予定だったのですが・・・「神事のため、今日は拝観ありません」とのこと!
わー、ショック・・・!
が、本殿前にあった木彫りの馬が口におみくじをくわえているのが可愛かったので、ひとつ引いてみたところ、大吉でした。

下鴨もそうですが、上賀茂も境内の緑と水に、すごく癒されます。
落ち着くというか、波動があってるというか^^
ここにも、小さい藤棚があって、いい香りでした。

式まで時間があったので、太田神社のほうへ行きました。
この辺りは、川を庭に引き入れて、また戻すという神職の邸宅独特の作りの建物が残されている地域だそうです。
そのひとつ、西村家別邸にも立ち寄りました。
社家庭園がよく保存されている邸宅だそうです。
確かに、庭にぐるりと一周する遣り水があります。
が、私たちは裏の多少普段使いっぽいお庭のほうをしばしまったりと眺めたのでした;;;


太田神社はかきつばたの名所ですが、さすがにまだ早かったので、花は咲いてませんでした。
小さい神社ですが、もう少しすると訪れる人も多くなるのかも。

付近の道を歩いていたら、また立派な山藤を目にしました。
京都は、大きな山藤を見られるところが多いですね。



さて、「足汰(あしぞろえ)式」ですが、5日の競馬(くらべうま)の予備行事です。
当日走る順番を決めるために、走らせてみるのです。
「花鏡」のドラマにあったように2頭での勝負で、境内の桜のところから、楓のところまで馬足を競います。
この楓、「もうよいもみじ」って看板がつけてありました。

雨が降ってきましたが、馬が傘を見ると反応してしまうとのことで、傘はささずに見物。
簡単な垣で区切られたすぐ向こうを馬が走ります。
最初に肝煎(きもいり)に先導されて、馬場を行ったり来たり、歩きます。
そして、1頭ずつ走ります。
そのあと、組み合わせが決まって、2頭で競馳。
しかし、雨のせいか馬が興奮してるみたいで・・・すぐそばを目を血走らせた馬が通っていくとちょっと怖かったです;;;
走るときも、ものすごいスピードですぐ目の前を過ぎていったりしたし。

ちなみに、この馬、神社に属する各荘園から出しているのだそうで、走る前に「○○庄、乗尻(のりじり=乗り手)誰々、馬は××」と紹介されてました。
・・・今もあるんだ、荘園・・・。

5日のような正式な衣装ではありませんでしたが、白い浄衣に浅黄の袴で馬に乗る様子、興味深かったです。
乗り手も、馬の引き手もすごく若い人が多かったですね。
茶髪にピアスなんて、いまどきの子もいましたし^^;



雨の中でしたが、最後まで面白く見物しました。
で、神社前にある、有名な焼き餅のお店、「神馬堂」へ餅を求めに^^
行列に並んだところ、私たちの後ろ一人で締め切りになってしまいました。
ぎりぎりセーフ。
焼きたての餅は、柔らかくて、あんこもさっぱりしてて美味しかったです。



先斗町へ移動して、甲舞場へ。
舞妓・芸妓さんたちによる「下鴨踊り」を見物。
時間がぎりぎりでしたが、妹のあとについて急ぎ足で滑り込み。
最初のほうちょっと見逃しましたが。
演目はお芝居?の「ものぐさ草紙」と踊りの「京都惜春」
お芝居はものぐさ太郎が実は帝のご落胤で、姫君を射止めるという話。
踊りは、舞妓さんとか芸妓さんとかによって衣装が違うのでしょうか。
扇を手に踊るところなど、やはり美しいです。



これでたっぷり遊んだ3日間も終了、新幹線で帰路につきます。
土産物もいろいろ買い込みました。
例によって、途中で降りる妹は発車するまで見送ってくれました。
しかし、ジェスチャーゲームは分からないよ;;;手話でも習う?

新緑の京都、清々しくてとても綺麗でした。
行事も花もいろいろ堪能しましたし、楽しかったです。





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