三日目 |
さて三日目。 今日の朝ご飯はバイキングです。 朝からもりもり食べます(笑)。 本日はまずは神護寺へ参ります。 JRバスで山城高尾のバス停へ。 ほとんど貸切状態・・・。 ひがん花、川の音、まだ青々としたもみじ・・・。 美しいところです。 石段を登っていくと、ゲームと同じ門が。 張り出したもみじの枝ぶりが見事で、紅葉も綺麗だろうなあ、と思い ました。 境内は静かで、砂利を踏む自分の足音だけ。 中興の文覚上人のお墓があるほうへ行ったら本当に山道で、なんとうり坊を見てしまいました! で、ちゃんとかわらけ投げをしました。 あんまり遠くへ飛ばせなかったんですが・・・厄は祓われたんでしょうか? 谷まで落とすのはコツが要りそう・・・。 私は「愚かな自分」を捨てたいです、頼忠さん・・・。 で、休憩所で冷し飴で一服してガイド本に出ていた清滝へ出る遊歩道を降りていくつもり、とお店のおばちゃんに 話したら、「人がいないよ」と言われたのですが、まさか鬱蒼とした道でもあるまい、と進んでいきました。 ・・・しかしこれが。 ほんとーにひとっこひとりいない山道なんですね!! 杉の植林作業用の道を遊歩道に借りてるだけだから、と言われたんですが・・・。 看板やルート表示が出ているわけでもなく、ちょっと不気味に思いつつひたすら歩きます。 「この道ほんとにどこかにたどり着くんだろうなー!」って不安でした・・・。 川沿いで、とんぼや蝶が見られたけど、蛇とかも見かけたし。 「お化けがでても泰継さんなら平気かな、蛇とか出ても頼忠さんなら助けてくれるかな」って内心念じましたよ。 かなり歩いて、(ガイドブックには50分って書いてあったが・・・)と不安になる頃、子供の声が。 「着いた?」って思ってほっとしたのですが、実は幼稚園の子供たちが遠足に来ていたのです。 道はまだ半分。 でも、人に会えたのでほっとしました。 周りにまったく人がいない状況って普段は(気付いてないけど)ほとんどないんですね、特に都会では。 「独り」っていうことをしみじみ考えました。 で、さらに岩がせり出してたりする道を、進んでいったのですが、幼稚園関係者のおじさんが清滝のほうに降りる ところだというのでご一緒させてもらいました。 話し相手がいると早いですね、道のり。 清滝からバスでさらに山を降りていって、野々宮へ。 嵐山・嵯峨野はさすがに人が多いです。 さっきまでの人けのなさがうそみたい。 野々宮は小さな社ですね。 斎宮がいたころはどんなだったのか・・・。 あ、私、霊水ってどこなのかわかりませんでした。 今もあるのかな? このあたりは竹林が多くて、ゲームのBGみたいな感じが残ってると思います。 嵐山あたりは前から好きですね。 山を見ると落ち着くのです。(山道でひとりは不安ですけど;;;) 天竜寺の庭を拝観しながら渡月橋のほうへ抜けます。 お茶と和菓子で一服。 京阪電鉄で松尾駅へ。 すぐ前に松尾大社の鳥居が立っています。 本殿は古びた黒い木の建物で素敵です。 ここは、イベントの印象よりも「花鳥風月」の豆狸の印象が(笑)。 でも、勝真さんのイベントとか翡翠さんのイベントとか、お正月に千歳たちと会ったりとか、いろいろある 場所ではあるんですよね。 あ、門のところはイノリファンのかけたしゃもじ絵馬がありました。 宝物館で神様の像を見て、「神様の像って珍しいですね」って聞いたら「神仏混交で神宮寺に祭ってあったのを 神仏分離令でなくしたところが多いんですよ。これは博物館に避難してたんです」って説明してくれました。 亀の井で水を汲んでた人もいました。(いい水らしい) 私も飲みましたが、甘かったような。 ここの水はお酒造りの元水にするんだそうです。(パンフに書いてあった) ところでイノリが「京を守る戦いの神の神社」って言ってますが、戦いの神なんですかね? 平安時代には賀茂両社と並んで皇城鎮護の社だったそうですが。 ついでに遙かとは関係ないのですが、行ってみたかったので鈴虫寺へ。 住宅街の中でわかりにくいです。 階段を登ると小さいお寺の受付にずらーっと人が。 座敷でお茶をいただきながら住職さまのお話を聞きます。 60年ほど前から一年中鈴虫を飼う研究をしていたそうで、水槽のなかでたくさん鳴いていました。 そういう意味で「一年中鈴虫の鳴く寺」なのか。←なにか不思議なことがあるのかと思ってた・・・;;; 草履を履いているお地蔵さまがうちを訪ねてきて願いをかなえてくれるそうですが、私はなぜか急に後ろ向きに なり、(そりゃもう「後ろ向きじれっ隊」に入れるくらい)「たったひとつだけ、なんて強い願いなんかない」 「あいまいで期限の分からない願いなんか駄目か」「私ごときの願いなんかどうでもいいし」と考え出し、その まま帰ってきてしまいました・・・。 いったいどうしたんだ、自分。 松尾駅まで戻り、桂乗り換えで京都駅へ戻ります。 なんか今回の旅行中一番印象に残ったのは神護寺からの下り、「ひとのいない山道ってこわい」でした。
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