二日目。
朝ごはんをたくさん食べて(ホテルのバイキング)いざ出発。
ちょっと空気がひんやり。



まずは松平家墓所
・・・山道です。
苔むした石段を降りるとき、滑ってこけました;;;
しりもちで済んだからよかったけど・・・。
初代正之が神道を治めていたので、二代を除いて歴代藩主は神道形式で埋葬されているそうです。

容保様のお墓は歴代から少し離れて左手のほうに。
ここも木に守られた静かな雰囲気のところでした。
紅葉がとても美しかった。
脇に、奥方たちやご子孫のお墓も。
孫かひ孫の方が、平成になってから入られてます。
・・・歴史は続いている・・・。



墓所からすぐ、会津武家屋敷



こちらは、大型観光バスが来るような観光地です。
家老、西郷邸の図面を元に復元されたとか。
菊祭りが開催されていて、菊も綺麗でした。

外から、説明板の置かれたお部屋を覗きながら回るんですが、すごくお部屋が多いですね。
殿様が来られたときのための部屋、家族の居室、使用人たちの居る区画・・・台所はぶっとい梁が圧巻でした。

精米所も移築されていて、水車がまわると巨大な杵を引っ掛けて持ち上げる仕組みで、お米を搗いてたようです。
あと、資料展示や、西郷家の子女たちが城下に攻め込まれたときに自刃した様子が人形になってたり・・・。

気になっていたてんぷらまんじゅうの屋台が出ていたので、食べてみました。
あつあつで美味しい。
それとお土産処が充実してました。
会津塗りとか、お酒とか・・・。



次は天寧寺
こちらも普通に檀家の方がお墓の手入れをしてらっしゃるような、地域のお寺って感じですね。
本道の脇を登っていくと、近藤さんのお墓があります。

なんか、勝手に開けた斜面にぽつんとあるイメージになっていたのですが(秋山小説のせいか・・・組!!のメイキングで見た写真のせいかも(笑)、他のお墓と隣接しています。
街が一望できますね。



風の音と、鳥の声、街の音。
昔は街の音はなかったでしょうが、ここを選んだ土方さんの気持ちを想像してみたり。



さて、バスで飯盛山へ。
スロープコンベアを上がると、自刃した白虎隊士たちのお墓です。
こちらは団体客が多くて、ちょっと浸るには騒がしいですかね;;;


ちなみに、こちらにはさざえ堂という変わった建物が。



観音札所巡りのための建物だそうですが、今は皇朝二十四考(会津の道徳教本)の人物絵になってます。
スロープを登って降りてくるのに、すれ違わないようになっています。
昔、建築探偵桜井京介の事件簿で読んだときは、ものすごく薄暗く怪しいイメージを抱いたのですが、実際はそうでもありませんでした。
小さいですし。

それから、白虎隊が戸の口から抜けてきたという、戸ノ口洞穴。
猪苗代湖から水を引いているものですが、こんなところを通るなんて、大変そう・・・。
小柄な少年でも、かなりかがまないといけないと思うのですが。
山を貫いて掘ったってのもすごいですけど。

白虎隊記念館で、資料を拝見。
会津関係者の手紙や写真、戦争時の道具、西軍関係者のものも、たくさん展示されていて、ひとつひとつじっくり見ると結構時間がかかるかもです。
わりとまとめてどんと置いてあるので、見る人の知識によって、充実度が変わる気がします;;;

お昼代わりに「さが」であんころもちを食べました。
美味しいけど、餅3つは多いです・・・;;;
おかみさんが「今年は紅葉が遅いよ」と言ってました。
いい時期に来たと思ってたけど、例年はもっと早いのですね。

飯盛山にはもうひとつ、白虎隊伝承史学館があります。
こちらは更に展示がごちゃっとしてる印象。
見るほうに在る程度の知識がないと、何が何だか分からないような気がします。
斗南に移るときに手放したという鏡が大量に収蔵されているのが印象的でした。



史学館からすぐのところには、滝沢本陣があります。
こじんまりした建物ではあります。
受付のある入り口辺りは、土間と囲炉裏のある板間で、田舎屋風ですが、奥は藩主が休憩されたという、庭の見える畳敷きの部屋。
戊辰戦争のときのものだという弾痕がたくさん残っていました。
部屋の奥のほうまで・・・。
どんな状態だったのでしょうね。



バスで、御薬園へ。
雨が降ってきたので、ざざっと回って30分ほどしかいませんでした;;;
薬に使われる植物がちょこちょこと植えてあるのと、池のあるお庭、茶室があります。
希望すれば、池に面した茶室?でお茶がいただけるようです。



ふらふら歩いていって、宮泉会津酒造歴史館
今も現役の蔵ですが、人形を使って酒作りの説明がしてあったりします。
でも、その蒸し釜とか、冬の仕込みのときには実際使うんだそうです(笑)
あ、あと「♪朝寝朝酒朝湯が大好きで〜」って歌の小原庄助さんって、もとはこの辺りの民謡なんですね。知らなかった・・・。
2階は道具や資料展示。
時間がなかったので、さっとしか見なかったけど、末廣でも思いましたが、旧家ってすごいですね。



そのあと、コーヒー飲みたいと思って、野口英世通りまでふらふら彷徨いましたが、バスの最終が迫ってきたので、断念してホテルへ戻りました。
街中周遊バスは一時間に二本くらい、5時半〜6時半の一巡りで最後なので、それより遅くなるとちょっと不便です。


ちなみに、この日もお風呂は独り占めでした(笑)



      


三日目


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